台湾人との国際結婚

台湾と聞くと”親日”とイメージされる方は多いのではないでしょうか。実際、台湾では日本のアニメやドラマ・映画は簡単に見ることができるため人気だと聞きます。
そのため日本に友好的な台湾人も多いため日本人の観光先としても上位にあがります。
台湾観光では高さ509ｍのタワー「台北１０１」や世界四大博物館の1つ「国立故宮博物院」などが人気です。台湾グルメでは小籠包などが有名ですね。
日本と台湾はお互いビザ免除国なのでそういった点でも観光しやすいのではないしょうか。
さて、そんな友好的な台湾人との国際結婚も多いのではないかと思われますが、なぜか思いのほか多くありません（そもそも台湾の人口にも関係あるのかもしれませんが）。

それではそんな台湾人との国際結婚手続きについて解説していきます。

１、日本と台湾どちらの国で先に結婚した方がよいか？

　日本と台湾どちらの国から手続きを始めてもどちらか一方が渡航することになります。
もし台湾人パートナーが日本に滞在しているのであれば日本からというように現在の生活拠点がどこにあるかで決められると良いかと思います。
日本と台湾はお互いビザ免除国となっていますのでどちらかの国を渡航する際の査証発給手続きがないため手続きや期間が他の国と比べ省略されます。
　それぞれ手順や必要書類が変わってきますので日本で先に手続きをした場合、台湾で先に手続きをした場合とに分けて説明します。
手続き内容や期間などを考慮してパートナーやご家族や関係者とご相談の上、決められると良いかもしれませんね。

それでは解説してきます。

２、日本で先に結婚手続きをした場合

①日本に滞在している台湾人との結婚
②日本と台湾それぞれの国で生活している場合の結婚（日本へ来日）
はこちらのパターンになります。

ＳＴＥＰ１　【台北駐日経済文化弁事処】台湾人の婚姻要件具備証明書の取得

◆台北駐日経済文化弁事処とは大使館の役割を果たしている機関になります。
こちらで「婚姻要件具備証明書（独身証明書）」を取得します。
取得する際に台湾人の戸籍謄本が必要になります（台湾の戸籍謄本は国内でのみ取得なので事前に用意しておきましょう。またこの後の申請でも使用するので３通取得しておきます。）

〈必要書類〉　台北駐日経済文化弁事処

ＳＴＥＰ２　【日本の市区町村役場】婚姻届を提出

◆婚姻要件具備証明書を取得後、日本の市区町村役場で結婚の手続きをします。

〈必要書類〉

※市区町村役場によって必要書類が異なることがあるため、確認が必要です。
※婚姻届が提出されてから１週間ほどで戸籍謄本に記載されます。

ＳＴＥＰ３　【台北駐日経済文化代表処】報告的届出

◆日本国内で婚姻手続きをした後、婚姻事実が記載された戸籍謄本を台北駐日経済文化代表処に提出して報告的届出を行います。

※事前に台北駐日経済文化代表処に確認しましょう

ＳＴＥＰ４　【居住地の出入国在留管理局】在留資格認定証明書の申請

◆日本での結婚手続きが完了した後、結婚相手の台湾人の方が引き続き日本で生活していく場合は「日本人の配偶者等」ビザ（在留資格）の申請または変更する必要があります。
「日本人の配偶者等」ビザにつきましては≪「日本人の配偶者等」をご覧ください。≫

３、台湾で先に結婚手続きをした場合

　台湾在住の日本人の方が現地で結婚する場合、
台湾在住の台湾人と結婚するため渡航する日本人の場合のパターンです。

ＳＴＥＰ１　【交流協会台北事務所または高雄事務所】日本人の婚姻要件具備証明書の取得

◆台湾に入国後、交流協会台北事務所または高雄事務所（台湾国内において大使館の役割を果たしている機関）にて日本人の婚姻要件具備証明書を取得します。
※日本人は事前に日本国内で戸籍謄本を取得しておいてください。

ＳＴＥＰ２　【外交部領事事務局】認証

◆日本人の婚姻要件具備証明書を取得したら台湾国内の外交部領事事務局において認証を受けてください。

ＳＴＥＰ３　【台湾の市役所】婚姻届の提出

◆書類が揃ったら台湾国内の市役所に婚姻届を提出します。

ＳＴＥＰ４　【台湾の市役所】婚姻証書・戸籍謄本の取得

◆無事、婚姻届が受理されれば婚姻証書（結婚証明書）が発行されます。
また日本での報告的届出に必要な台湾人の戸籍謄本（婚姻事実記載済み）も併せて取得しましょう。

ＳＴＥＰ５　【日本の市区町村役場】婚姻届の提出

◆台湾にて婚姻成立後、３カ月以内に日本側での婚姻手続き（報告的届出）になります。

〈必要書類〉　日本の市区町村役場へ提出する場合

※市区町村役場によって必要書類が異なることがあるため、確認が必要です

ＳＴＥＰ６　【居住地の出入国在留管理局】在留資格認定証明書の申請

◆日本、台湾の両国での婚姻手続きが完了した後、日本で一緒に生活する場合、台湾人配偶者を日本に呼び寄せるために在留資格認定証明書が必要になってきます。
台湾人の方が日本に住むための「日本人の配偶者等」ビザ（在留資格）につきましてはこちら≪「日本人の配偶者等」について≫をご覧ください。

日本人と結婚！自由に仕事ができる『日本人の配偶者等ビザ』

４、台湾人との国際結婚の注意点

婚姻年齢

法律上、婚姻ができる年齢のことです。

・日本
男女ともに１８歳以上（２０２２年４月１日施工により女性も１８歳に引き上げ）。
・台湾
男女ともに１８歳以上（２０２３年１月１日より民法改正で変更）

大使館について

日本と台湾では国交を締結していないため大使館・領事館を設けていません。
そのためその役割を果たしているのが
日本国内：「台北駐日経済文化代表処」
台湾国内：「日本台湾交流協会」
となります。

配偶者ビザの取得は審査が厳しい

　台湾人の方と両国で婚姻手続きを完了させ、無事結婚でき日本で一緒に生活していこうとなった時、台湾人の方は在留資格が必要になります。
「日本人の配偶者等」という在留資格を取得するには多くの申請書やそれを裏付ける証明書類などとても時間と労力を要します。
　交際期間が短いやパブや飲食店での出会いなどは特に注意が必要です。結婚前に２人で出かけた際の写真やメッセージ履歴など残しておき、証明書類として提出することができるので審査のクリア率も高くなります。

５、まとめ

日本人と台湾人の国際結婚についてはどちらの方が先に婚姻手続きをした方がスムーズかはお互いどちらの国で生活しているかによるかもしれません。
どちらにせよ近隣国でありビザ免除国ですのでそこまでの費用と時間はかかりませんので、パートナーや親族、関係者とよく話し合って手続きをされることをお勧めいたします。

　当事務所では国際結婚手続きのサポートから配偶者ビザの取得までトータルサポートしておりますのでタイ人との結婚を考えている方は初回６０分無料面談がありますので是非お気軽にご相談ください。

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